質 問
オーナー企業の事業承継について教えて下さい
 
回 答
オーナー企業の事業承継について(株価引下げ対策)

オーナー社長より、後継者が実質的に経営権を引き継ぐためには、社長の地位だけでなく、会社を支配するのに可能な数量の自社株を取得することが必要です。
しかし、業績の良い会社は、自社株の評価が高くなるため、相続税の納税や遺産分割の問題などが生じることになります。そこで、株価を適宜引き下げながら、生前にある程度株式を、後継者に移すことを考える必要があります。

1.株価の高い原因のまとめ

純資産価額方式の株価
‥效賄や有価証券等の資産が帳簿価額より相続税評価額(時価を含めて)が高かくなって含み益が多くある場合
過去の利益による剰余金等の内部蓄積が多額になって、貸借対照表の純資産の部が多額になっている場合

類似業種比準価額方式の株価
‐緇豌饉劼旅發こ価の類似業種と同業種の場合、また高成長業種や経済情勢 の上昇による株高の影響を受けやすい業種に属している場合
⊂緇豌饉劼諒振冤益配当率(8%〜10%)により高率になっている場合
上場会社の払込資本に対する平均利益率(54%〜96%)より高率になっている場合
 資本金1,000万円⇒利益1億円(10倍)÷ 1株50円換算=500円

 500円÷27円〜48円×3倍=55倍〜31倍

げ甬遒陵益による内部蓄積が多額で上場会社の払込資本金に対 する平均倍率(5〜6倍)に比べて高率になっている場合
 資本金1,000万円⇒純資産の部20億円(200倍)÷1株50円換算=10,000円

 10,000円÷250円〜300円=40倍〜33倍

2.株価引下げ対策(利益を計画的に小さくする方法)

役員報酬を増額する。
損金性の高い生命保険の活用、役員退職金の支給。
オペレーティング・リースを活用する。
不良債権等の償却、含み損のある土地等の資産の売却、建物等の設備投資を実施する。
後継者の会社に高収入部門を事業譲渡して、利益を分散する。
営業部門を子会社へ分割し、本体会社を不動産等の管理会社にして、利益を分散する。


優良会社の株価を下げる最大のポイントは、利益を小さくすることで、類似業主比準価額の計算式の中で「利益比準値」の比重が大きいため、逆にこの比準値を小さくすれば株価が大幅に引き下がることになります。